ダイヤモンドアスリートを対象とした『第3回リーダーシッププログラム』が行われました。

2018年03月09日

こんにちは!東京マラソン財団スポーツレガシー事業アンバサダーを務めさせていただいておりますM高史です。
1/12(金)「第3回ダイヤモンドアスリート向けリーダーシッププログラム」へ伺ってきました!

ダイヤモンドアスリートとは・・・
“東京オリンピックに向けて中・長期的にエリートを育成するために選ばれた競技者である。陸上競技を通じて、競技的にはもちろん、豊かな人間性を持つ国際人となり、今後の日本および国際社会の発展に寄与する人材として期待される競技者”(日本陸上競技連盟・公式サイトより)
日本陸上競技連盟公式ホームページ内、【ダイヤモンドアスリート】特設サイトをご参照ください。
http://www.jaaf.or.jp/diamond/
東京マラソン財団スポーツレガシー事業では、2015年11月よりダイヤモンドアスリートをサポートしています。

「ダイヤモンドアスリート向けリーダーシッププログラム」
第3回となった今回は「勝てるアスリートの数学的思考」(深沢真太郎さん)、「LGBTとスポーツの未来」(杉山文野さん)と2名の講師による講義を中心としたプログラムでした。

13時に開会。
アスリート委員会から3名ご出席されました。

澤野大地さん(棒高跳日本記録保持者) 横田真人さん(800m元日本代表) 山本篤さん(パラリンピック走幅跳・銀メダル)

澤野大地さん、横田真人さん、山本篤さんからもご挨拶がありまして、会が始まりました。

本日最初の講義は、深沢真太郎さん「勝てるアスリートの数学的思考」のお話です。

<深沢真太郎さん>
BMコンサルティング株式会社代表取締役/多摩大学非常勤講師
公益財団法人日本数学検定協会「ビジネス数学検定」国内初の1級AAA認定者。
「ビジネス数学」を提唱されていて、数字が苦手なビジネスパーソンを劇的に変化させる数学的思考の専門家です。

ダイヤモンドアスリートの皆さん、最初は「アスリートと数学!?」というタイトルにイメージがわかず、頭上に「?」マークが浮かんでいるようでした(笑)

しかし、深沢さんのわかりやすく身近なお話に、アスリートたちの目が変わっていきました!

ビジネス数学の専門家として活動されている深沢氏ですが「物事を整理して伝える」「論理的に考える」「予測を立てる」といった思考はビジネスだけではなく、スポーツの世界にも活かせるとお話されていました。

個人で考える時間、グループに分かれて意見や考えを話し合う時間もあり、笑顔も多くみられました。
陸上競技は個人種目がほとんどですが、こうしてグループで意見を出し合うというのは新鮮なのかもしれません。
具体的な設問にアスリートたちの集中モードにスイッチが!
なんとなく予想をするのではなく、物事をきちんと構造化して考えて根拠のある仮説を立てる。
論理的思考の練習をするうちに、だんだんコツをつかんできた選手もいるようでした!
グループワークのあとは、各グループの代表者が発表です!

 

「自分の競技よりも緊張しました!」という選手も(笑)

 

数学的思考で論理的にまとめる大切はもちろん、整理して伝えることの大切さも学べる講義に、充実した表情をみせるアスリートも!

レポーターでうかがった僕自身もたくさん学ばせていただいた実践的な内容でした!

講義のあとは休憩をはさんで「ふりかえり」です。

インプットしたあとはしっかりアウトプットして情報共有と意見交換ですね。

 

3つのグループに分かれ、アスリート委員の皆様もお一人ずつグループに入られました。

「ふりかえり」に続きまして、講義の後半戦です。
杉山文野さん「LGBTとスポーツの未来」のお話でした。

<杉山文野さん>
フェンシング元女子日本代表。早稲田大学大学院にてジェンダー論を学んだ後、研究内容と性同一性障害と診断を受けたご自身の体験を織り交ぜた「ダブルハッピネス」(講談社)を出版。
NPO法人東京レインボープライド共同代表理事、NPO法人ハートをつなごう学校代表
渋谷区男女平等・多様性社会推進会議委員も務められています。

難しい内容のお話になるのかなと思っていたのですが、杉山さんの幼少期からの体験談にアスリートの皆さんも熱心にお話を聞いていました。

LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとった単語です。LGBTの出現率は5~8%と言われており、だいたい12~13人に1人の割合になるそうです。
LGBTで一括りにされがちですが、L・G・B・Tでそれぞれ異なる課題を持つそうです。

実際に大変なことと言えば、トイレやお風呂などの日常生活。特に性別の移行期は難しく、なるべく外のトイレには行かなかったそうです。その他、入国審査の際にパスポートを見せたら止められることもあるそうです。また、免許証、選挙など公的には女性として登録されているのに見た目と合致しないという理由で問題になり、ひっかかるたびに苦痛を感じていたとのお話でした。

リオデジャネイロ五輪ではLGBTをカミングアウトしたオリンピック選手は56名、パラリンピック選手は12名が出場されたそうです。2020年東京五輪に向けて、日本としてどういう対応をしていくか世界からも注目を集めています。

また、LGBTにまつわる国内外の動向、LGBTのアスリートをとりまく環境などの話題に、将来日本代表を目指すダイヤモンドアスリートの皆さんも熱心です。

実際にあった性別確認検査の話を交えて、これからの課題やスポーツ界の取り組みについてもお話しされていました。

詳しくは日本陸上競技連盟公式サイト
【ダイヤモンドアスリート】第3回リーダーシッププログラムレポート
に記載されていますので、そちらもご参照ください。

最後に記念撮影です!

M高史もアスリート委員会の皆様と記念撮影をさせていただきました!

今回のダイヤモンドアスリート向けリーダーシッププログラムに伺いまして、改めて感じたことがあります。
陸上選手にとってトレーニングを積み、競技の専門知識を高めることはもちろん大切です。さらに教養を深め、様々な角度から物事を見ることで、アスリートとしての深みが増していくと感じました。

ありがとうございました!
M高史

  

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